口臭の原因 二つの悪臭
口臭の原因 人間が感じる二つの悪臭
口腔は食物の摂取、咀曙などの重大な機能を営み、
唾液分泌が口腔消化を促し、咀曙作用を司っています。
そこには歯があり、食事後、食ベカスが歯垢として
停滞することは明らかな事実です。
入れ歯の義歯垢や舌苔も、すべて食物咀曙の置き土産と
考えてもよいでしょう。
歯や口腔を仮に食器とミキサーに例えるならば、
食後のつど食器を洗い、ミキサーを水洗いしておかなければ、
付着した食物の残りがへばりつき、取りにくく、やがて悪臭を発するでしょう。
その証拠には、お勝手のゴミは半日か一日で悪臭を放つことでも
わかろうというものです。
それが生体の口腔であれば、粘膜上皮の剥離頽廃物、食物中の栄養素、
水分(唾液や粘液)が36℃のもとで、口腔細菌一特に嫌気性菌一の働きで、
いとも好条件下で腐敗発酵を起こすことは、さらに容易です。
生体であればこそ口臭源が言わば培養されるわけであって、
通常、食後に食べカスをつけたままで歯口清掃しなければ、
2時間後には口臭を発するようになること請け合いです。
この口臭の主な成分とは、検出可能で、確かに口臭の元凶と
思われる成分は揮発性硫黄化合物(VSC)です。
それぞれメチ
ルメルカプタン(CH3SH)、硫化水素(H2S)、ジメチルサルファイド((CH3)2S)などです。
その他に、トリプトファン誘導体(スカトール、イントールなど)、
アミン類、アンモニア、アセトン、エタノール、メタノールなど
約20種類以上の物質が確認されています。
このように口臭は、食べカス、タンパク分解産物、剥離上皮、細菌、
適当な温度湿度の存在などによって、悪臭を伴う揮発性硫黄化合物を
産生し続けていることが確認されています。
次に、人間が感じる悪臭とは何なのでしょう?
味には甘い、辛い、苦い、すっぱいなどの基本味があるように、
悪臭には三つの基準臭があります。
3つとはスカトール、イソ吉草酸、メチルシクロペンテノロンという物質のにおいです。
スカトールは、いわゆるし尿のにおいで、アンモニア、アミン類などの窒索化合物も
この系統のにおいです。
イソ吉草酸は、靴下のムレたようなにおいや油の腐ったようなにおい。
メチルシクロペンテノロンは、砂糖が焦げたようなにおいや卵が腐ったようなにおい。
口臭の主成分であるメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物も、
この系統のにおいに属しています。